【国税専門官】専門記述のお話

 公務員試験のために予備校に金を出すやつは自分の能力と芯の無さを公表しているようなもんだと私は思っています。
 
 まあ総合職で記述がちゃんとある年なら必要かもしれませんが私の受けた令和2年の試験では間違いなく要らなかったです。

 だって最近の公務員試験の倍率ってほんとに低くて一定の能力水準が維持できてるのか疑問に思うレベルだもん。あんなのに予備校のノウハウも何もないだろ。
 国税の一次とかなにあれ、素点32/80とかで最終合格してるやついるじゃん、こっちは独学で必死こいて8割取ってんのに結果は同じなんですよ。ちょっとムカつくぐらい簡単になってます。

 少し言い過ぎたかもしれませんが年々試験の難易度が低下しているのは数字を調べれば明らかなわけです。来年は知らんけど。
 そんで、そんなレベルの中で専門と教養のマークを突破できないなんてことはナメクジかけん玉程度のIQさえあれば起こり得ないんだよね。だからここでは専門記述のお話をします。

 おいおい、専門マークの会計学とか商法どうすんの?って思った方へ。そんなもんやらんでいい、私はやらんでも8割取れてるしその10点無くなっても満点70のうちで6割取れれば近年だと余裕で合格です。これぐらい取れないなら単なる実力と努力不足です。会計学だの商法だの言う前にやるべきことがあります。

 話が長くなりましたが専門記述の話をします。
 えー、私は憲法を選択しました。法学部だったので分かんなくなったら友人に聞けば良さそうだしこれでいいやって感じです。
 普通にTACが出してる記述の例題が45載ってるやつを買って全部憶えました。あー通信の自由みたいに絶対でないやつとか前年に出てるやつは飛ばしたかも。

 本番の問題を見たところ経済も民法足切りの3割は簡単にとれそうな問題になってて特に別個で用意するまでも無いような気はしましたが一応人生の岐路ですからね。

 勉強の方法としてはまず1周目は書き写しながら暗記して理解します。理解できない箇所は固執せずに暗記するだけに留めます。どうせ後で理解できます。
 だいたい1日で4論点とか決めて進めました。第20論点ぐらいまでやったら復習として書き写さずに暗唱だけを第1論点から1日3つぐらいやります。もちろんその間も並行して新しい論点も進めます。

 これを計画のずれとかを勘案して1ヶ月ほどやればだいぶできるようになってます。3周目からは本を片手に問題だけチラッと見て答えを暗唱し模範解答を読んで修正するだけです。
 ここまでくれば1論点に10分程しかかからないので国税の前日はスー過去のマクロ経済を全部解いた後に人権25論点すべて復習、当日の朝に統治20論点復習という驚異の回転率を叩き出すことができました。

 憲法の場合は条文番号はもちろん前段後段項番号も書けるようになりましょう、まあこれは書けたら点数あっぷだよ!ぐらいの要素かもしれませんが。

 意外と書くことがないですね何の工夫もないただのパワープレイですから、予備校だともっと簡単にやってくれるんでしょうか、まあだとしても30万の価値は到底ないと思いますけどね。

 じゃ最後に専門記述なんてゴミみたいなもんに時間なんて割けるかよカスがって人へ。
 経済を取るのが無難かと思います。例年特別な用意をしなくてもマークの知識で3割は取れるようになってます。もちろん社会学が得意とか民法なら行けるぜって人はそちらを解いてください。
 
 近年の国税の専門記述はここで点差を広げて勝ちきるための試験ではなく、差を付けられないよう守る試験になってきている気がします。実際に私の友人も専門記述は無対策で最終合格している人が何人もいます。というか専門記述で足切りなんてのは専門マークで7割取れるなら心配する必要ないです。
 でもまあゆーて就職先は確保したいし不安やんって人がちゃんと対策をして受かるか受からないかではなく何位で受かるのかというところで勝負ができるわけですが。

 因みに国税は囲い込みの電話があることで知られていますが(国税局にもよる)私にも来ました。サイトや友人に聞く限り面接の評価の高い順に電話しているようです。私より早く電話をもらった人はいなかったですしあとにもらった人は私より評価の低い人でしたので自惚れとかではなくそのように考えるのが合理的です。

 最終合格後の採用面接(2次の面接の時に会場と時間を選択)でも2次面接の評価によって即日採用か様子見帰宅かが大きく左右されます。

 つまり国税専門官において人物試験がかなり重要で、その試験に余裕をもって挑むには筆記で多少は余裕のある点数をとることが望ましい。って感じですね。

 纏まりのないIQ3のランドセルみたいな文になりましたが参考になれな幸いです。

【国税専門官】人事院面接のお話

 私の国税人事院面接はA評価でした。それでこれからその時の受け答えとかを書いていこうと思うんだけど、なんでそんなことをするかといいますと、たかが国税ごときでA評価取っただけでnoteとかいうところで有料記事を書いてるやつがいてムカついたからです。というのは嘘です。

 何が「無料にしてしまうと全員が読んで全員が面接試験で良い評価をとってしまいかねません」だ。無料の部分を覗くとその方50番前後の席次だそうで、そんなんでよくもまあ驚異的な席次だとかぬかせますね……なんてことは一切思っていません。
「僅かながらですが、値段設定をすることで、本気で合格したい人だけがこの記事を読み、面接で高評価をとって欲しいと思いワンコインサービスにしました」
という文を読んでてめえの記事に金を払う価値なんかねえ! なんて思っていません。その点は誤解しないで下さい。いえ、ですから本当に思ってなんかいませんってば。

 憂さ晴らしをしたところで当日の流れと面接の受け答えとかを書いていきまーす。

 国税は一次試験の合格発表後に合格通知が送られてきます。そこに二次試験(人事院面接)の日程が記載されているのでちゃんと確認して行って下さい。因みに会場は申し込みの時に自分で決められます。

 当日に志望動機を書き終え所定の枚数(2枚)印刷した私は電車に揺られて会場に向かいました。午前からの日程の人は前日には用意してね。

 会場につくと専門官試験の列と国家一般職の列で別れていました。今年は官庁訪問の期間と被っていたのでそのようになっていたようです。

 列にならんで氏名を確認されると入館証を渡されるので指示されたとおりに部屋に行きます。部屋に入ると必要書類の提出を求められるのと合わせて自分の座る席を伝えられます。20列程あってそれぞれ面接室毎に並んで座るかたちでした。

 時間になると担当者がきて説明をし適性検査を受けます。これはなんの対策も要らないので問題ありません。

 適性検査が終わるといよいよ面接です。面接は列の前の人から順に行います。なので後ろの人は暇かというとそんなことはありません。列の後半の人は先に身体検査を受けます。逆に前半の人は面接の後に身体検査をするという訳です。気持ち的には面接の後に身体検査の方が気が楽な感じはします。私はたまたま前半だったのでラッキーでした。

 さて、前の人が15分毎に呼ばれていき自分の番となります。私は国般志望だったので全く緊張せずにミステリ小説を読んで待っていました。係の人は「緊張しなくていいよ」と気遣ってくれましたが、してないものはどうしようもありません。面接室の前に来ると二つある椅子の片方に座るよう促されて雑談しました。「そんなに難しいことは聞かれないから安心していいよ」とかそんなことをいっていました。人手不足なんでしょうね。

 そんなことをしていると面接室から前に座ってた人が出て来て私の隣に座るように係の人にいわれていたので自然と会話が始まります。(てかここまで書けばわかる人にはどこの国税局か分かりそうだな)「めちゃくちゃ雑談だった」と開口一番できたので脳死で「マジか」と返してどんな質問が来たかを探ります。

 すると「約束のある日に残業を命じられたらどうするか」とか「周りからの評価は」などオーソドックスなものばかりでした。ほんと対策とかしなくてよかったわ。

 そんなこんなで他愛のないことを話していたら中から呼ばれたのでリラックスしたままに入室しました。

 第一次試験地・受験番号・氏名をいって着席すると中央の面接官が
「緊張していますか?」
と笑顔で聞くので
「そうですね、かなりしています」
と乗っておきました。
じゃあ肩何回か回してリラックスするといいよというので適当に何回か回して大丈夫ですと返しました。

 その後はストレートに志望動機(1分での条件付き)を聞かれたので「税の徴収という国家にとって重要な~」と面接カードに今朝書いたやつをちょっと変えて答えました。少し短くなっちゃったし何か突っ込まれるだろうなと思っていたらやはり
国税専門官の仕事は国民の皆様から強制執行などの強い権力を行使してお金を徴収したりするんだけど私さんはそういうことは分かってる?」と顔だけ笑顔で言われました。
「はい、もちろんそういったことがあることも承知しております」
と答えておいて更なる深堀が無かったので耐えました。そのあとは
「受かったらうちに来てくれる?」と定々番々がきたので
「もちろんです。国税専門官が第一志望なので必ず行かせて頂きます」といっときました。まあうそですけど。
「第一志望の局は○○?」これも定番なのかな
「いえ、△△局に行かせて頂きたいと思っています」いいなれていなかったので御局とはいいませんでした
「そうですか、私たちとしても是非私さんみたいな方に来て貰いたいです」
おおー初っぱなからいい反応。と思ってました。

 その後はクッションのような質問を少しされました。本質質問の間に挟むいい感じの質問というぐらいの意味です。

 主には趣味の話でした。ここは別に直接評価とは結び付かないので割愛です。

 趣味の話で完全に油断していたところで

「私さんは随分堂々と受け答えされているけれど面接はもう何回もした?」
ときたので、はいそうですね……と答えているうちに、民間を受けて内定を持っていることをいうべきか否か判断しました。結果として不利になることはないと思ったので

「国家一般職の官庁訪問に加えて、民間の企業さんも幾つか受けさせていただきました」と続けました

「じゃあもう内定もらってるんだ?」
こう聞かれることは答えている間に予想できたので問題ありませんでした。

「はい、一社のみ内定を保留させて頂いている状態です」

「なるほど、キープってことだね?」
やたらと笑顔なので逆に言葉選びに慎重になりました。

「そうですね、私としても必ず国税専門官になれるといった自信があれば決心もつくのですが、今後の将来に大きく関わってきますので、やはりこのように慎重にならざるを得ない状況になってしまいます」
煙にまく感じで終わらせようとしたら、自分でも何いってるかよくわからなくなってしまいました。なぜか上機嫌に「うんうん、そうだよね」とイエスマンをしてくださったので助かりました。


 次に他人からの評価でした。これはまあ客観的な長所と短所を挙げろと同義なので、「友人からは一つのことに夢中になれる一方で~とよくいわれます」とでっち上げました。一応それを裏付ける具体例も用意していたので完全なでっち上げではないのですが。
「なるほど、では何かそういったエピソードはありますか?」
はいはい、用意してございますよ。そのくらい。
「はい。私は高校では~(高校と大学の2つの具体例を簡潔に挙げる)」
「そうですか、国税専門官の仕事は~(私さんのそういうところを遺憾なく活かせると思うよということをいわれる)」

 なんだか拍子抜けでした。国税ってもっとキツイ面接をするもんだとばかり。ごめんよ国税……君のこと少し勘違いしていたみたいだよ展開です。だってこれもう勧誘だよ。優しい世界だよ。大好きだよ国税。まあいかないんですけど。

 情報通りこの後、残業のことについて聞かれて
「はい、そうですね、昨今働き方改革が叫ばれているなかで~(残業が厳しい中で頼まれるならそれは私にしかできない重要なこと、ならば相手に連絡をして次回の埋め合わせを約束し反故にしないよう気を付け、自分のなすべき仕事をさせて頂きます的なことをいう)」

 よゆーだわとか思っていたら

「じゃあめちゃくちゃ大事な約束だったら?(意訳)」
と切り返されました。

「本当にどうしてもはずすことのできない約束でしたら上司と相談して約束を優先したい旨を伝えます」
あー突っ込まれそうな返ししちゃったなと思ってましたが「報連相は大事だよね」とだけいわれて終わりました。

 本当に終始こんな感じで暖簾に腕押し。感触は悪くないんだけど歯応えもない。C以上であることは確信できるけど……というやつでした。

 そんなこんなで面接は終盤に
「転勤についてはどう思ってる」や
「何か大きな病気とかしたことある」といった評価に影響の小さい質問が増えて最後に
「何か伝えておきたいことはありますか」と言われました。遺言タイムってやつですね。

 私は何も用意していませんでしたが、夏のインターン(半日で終わる)に参加していたのでそのことを伝え、めっさ魅力感じちゃってるからそこんとこよろしく! (意訳)って言いました。
「おお!! それは」
 という思わず出てしまったような恐ろしくいい反応が返ってきたのでここでやっとBは取れたと思いました。これで私の面接終了です。

 外に出ると私の後に座ってた人がいたので形式美として「めちゃくちゃ雑談だった」といっておきました。きっと彼も受かっていることでしょう。まあどうでもいいけど。

 この面接によって、半日勉強するよりも半日インターン行った方が得点効率が圧倒的にいいことが証明されました。行ってなかったらBかCでしょこれ。

 あと会場で結構周りの人と仲良くなって情報交換できたりするのでいいです。これはインターンも本番の面接もです。


 それと皆さんが気になるのは囲い込みの電話のこととかでしょうか、これについてはもう一つの記事の方にちょいとだけ詳しく(どっちだよ)書いているのですがこちらでもまあ簡潔に書いときますか。
 国税局によってはないとこもあるらしいのですが少なくとも関東信越国税局と東京国税局は毎年やってるみたいですね。
 私の場合は人事院面接を受けて一月ほどした頃に電話があって出てみたら国税局さんでした。要旨としては①君は優秀だよ②国税専門官向いてるよ③採用面接の予約X月X日のX時からになってるからちゃんと来てね。って感じでした。友人はこれに併せて併願先も聞かれていたみたいですが私は聞かれませんでした。提出書類にがっつり書いていたからだと思われます。
 電話のかかってくる順番ですがおそらく人事院面接の評価の順だと考えられます。まあここはそこまで気にしなくていいでしょう。
 ただ、囲い込みの電話があったからといって採用面接で必ず内定をもらえるわけではないということは留意しておいてほしいです。意気揚々と面接に臨んだ友人が直ぐに帰されたのを間近で見ているのでほんとに気を付けてください。

 
私の経験から書けるのはこんなとこですかね。あんまり参考になるようなことを書けた自信はありませんがそこら辺は適当にやっておいてください。そうそうインターネットは玉石混淆なんですから。それに有料の記事がどれ程に優れているのか知りませんがこっちは無料なんですからこんくらいで勘弁してくださいよ。